パンケーキデイというのがヨーロッパにはあります。
冬の終わりから春にかけて、キリスト教にとっては実はクリスマスと並ぶ大事な時期。
国や地方によって行事は異なりますが、イタリアのベニスやスペインなどで有名な
カーニバルとパンケーキデーは同じ由来から派生しました。

毎年日にちが違うのですが、大まかには
2月中旬~3月上旬:カーニバル・パンケーキデイ
4月:イースター


カーニバルからイースターの間の40日間は、キリストが荒野で断食生活をした期間。
神から与えられたキリストへの試練は、人間の罪を償うために自らの命を犠牲にすること。
神の子なので「自分が裏切りに遭い、理不尽な罪を着せられて、十字架に磔られて死ぬ」
ということをキリストは知っていました。
その使命を全うする精神力を鍛えるため?山籠もり、断食をして最後の修行に励みます。
この荒野での生活は厳しいもので、悪魔の誘惑にあったり、厳しい環境で修行?
してるのに、荒野から帰ると弟子が寝てて、キリストもちょっとヘコんだりしました。

カーニバルの由来が何かというと。
西ヨーロッパに古代からある春のお祭りが、キリスト教と混じったものなど諸説あります。
キリスト教の中での扱いはというと、断食の前、最後に美味しい物をたくさん食べて、
そのあとの断食期間に備えるというもの。
語源はイタリア語で「carne vale、肉にお別れ」といい、日本語では謝肉祭とも訳されます。
断食=肉を断つ。
カーニバルは普通、1週間かけて行われますが、最終日は大抵、火曜日。
この火曜日が、イギリスだとパンケーキデーと呼ばれ、その日のデザートに最後のタンパク質
卵を食べるのが習わしです。


じゃ、イースターは何かというと。
日本でも、最近はディズニーランドでイースターとかいいますが、実はこれもキリスト関係。
弟子のユダの裏切りにあって、キリストを良く思わないユダヤ人たちにより裁判に
かけられ、処刑されたキリストが復活したことへのお祝い。
日本語だと、イースターは復活祭といいます。
キリストの誕生であるクリスマスも重要ですが、彼が神の子であるという証明になるのは
「人間なのに生き返って、そのあと昇天した」ということ(一応、聖書上は)。

学生時代に習ったこととか、イギリスで教会の付き添いに行った時に教えてもらったこと
を纏めてみました。

イギリスは、あまりカーニバルの風習はありませんが、今でもパンケーキはこの日に食べます。
日本のホットケーキとは違い、薄いのでどちらかというとクレープに近いです。
私とJはパンケーキデーを前に、お好み焼きを作ることにしました。
材料が、BabySavoy(クシャクシャのサボイキャベツ)・ベーコン・ブラウンソース。
凄く洋食の匂いがします…。

JapanesePancakeとも言われるお好み焼き。
HairlyBikersはJapanesePizzaと称してました。
パンケーキとピザ、どちらの表現がお好み焼きに近いかは微妙だな…。
そういえば先日、発見したのですが、Pizzaというイタリア語は英語だとPieだということ。
ミートパイやアップルパイのパイ。今更だけど、なるほどなぁ~と思ったのでした。