11月11日は英霊記念日 (Remembrance Day)。
11月11日か,その前後に最も近い日曜日に赤いポピーの花をつけて第一次世界大戦で亡くなった多くの人を偲びます。
poppy
街を歩いていると、お年寄りから子供まで、皆ポピーを付けて歩いています。
マクドナルド前で溜まってる十代の子の上着に、ポピーが付いてるのを見かけた時、ちょっと嬉しい気分になりました。
モニュメントのある公園や広場などには、ポピーのリースが供えられてたりします。また、日曜日や11日当日は軍の方や退役軍人さんがユニフォーム姿で募金を募っています。

なぜポピーなのかというと。
ポピーの花の種は本来何年も地中に眠っているのだそう。その種が地上に現れると、その刺激で一気に花を咲かせるのだとか。
GreatWar(第一次世界大戦)の最中、ドイツ軍との激戦地だったフランス北部・ベルギーにイギリス軍は多くの塹壕を掘りました。停戦と同時に血で染まっていた戦地はポピーの赤い花でいっぱいになったのだそうです。

WWⅠの戦地はほぼヨーロッパ(大陸)。
イギリスは島国で国境がないので、他国の侵略の可能性は低いです。その分「対岸のベルギー・オランダ・ルクセンブルクがフランスやドイツなどイギリス以外の大国に侵略されること=イギリスへも危険増加」と考えていました。
ベルギーが侵略され、それまで避けていた戦争参加に踏み切り、多くの死者を出しました。民間人を含めるとWWⅠの犠牲者は約95万人にも上ります(WWⅡは35万人)。
大戦は1914~1918年。来年でちょうど100年になります。

WWⅠ以降も多くの戦争に参加してきたイギリス。「ポピーを付ける=義務みたい」という声もあります(付けてないと確かにちょっと気まずい)。
でも、いま平和でいられることを感謝できる良い機会かなと思います。

Newsweekのコラム
http://www.newsweekjapan.jp/joyce/2011/12/post-52.php